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河野賞

日本心療内科学会学術奨励賞(河野賞)創設趣意書

故河野友信先生は、1937年7月14日宮崎県にお生まれになられ、1965年3月熊本大学医学部を卒業、1966年4月九州大学医学部心療内科に入局され、心療内科医としての人生を始められた。

初代教授故池見酉次郎先生に師事され、1971年6月には九州大学大学院医学研究院博士課程(心身医学)を終了され、その後、医局長を務められた後、1976年2月都立駒込病院内科に心身医療科医長として赴任された。そこでもご自分の心療内科医としての治療技法に一層の磨きをかけられ、その実力を遺憾なく発揮された。また、1995年4月には、東洋英和女学院大学人間科学部教授に就任された。

先生の数あるご功績のひとつとして、ご自分の輝かしい臨床実績を踏まえ、それに、さらに日夜勉学に勤しまれ幅広く集められた情報を加えられて、専門書はもとより一般書まで数多く出版され、心身医学領域の専門的・一般的知識の普及に多大な貢献をされたことが挙げられる。殊に、専門書に関しては、その著書の編集責任者となり、心身医学・医療とその関連領域で活躍中の研究者・臨床家にその得意分野の分担執筆を依頼し、まだあまり知られていない若手を世に紹介する役割も果たしてこられた。

20世紀最後の年(2000年6月)に、「調和と共生を支える医療―21世紀へ向けての課題」―変革期の心身医学・心身医療の役割を探る―をメインテーマに、第41回日本心身医学会総会・学術講演会を主宰され、歴史的な成功を収められた。博学な先生は、その本能的とも思える鋭さで現代医療の問題点を幅広い視点から深く思索され、それを講演や書籍で世に問い、警鐘を鳴らし続けられた。しかし、先生はあくまで臨床家であられ、亡くなられた前日まで診療されていたとのことである。

類い稀なる才能と努力の人であられた河野友信先生は数多くの業績を残されました。日本心療内科学会学術奨励賞(河野賞)は、そのご功績を称え、末永く顕彰するとともに、優れた研究業績をあげ、活躍する日本心療内科学会会員を表彰し、さらなる活躍を支援するために設けるものである。

2006年12月2日
特定非営利活動法人 日本心療内科学会

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